本日はこれから本格的にやってくる寒さに向けて、断熱リフォームについてのお話です。
最近、断熱リフォームのニーズが高まってきていることを感じます。
ただ、断熱リフォームはお客様にとってなかなか分かりにくく、後回しになりがちなテーマです。
この重要性をお客様に気付いてもらう為には、
断熱と健康が密接に係わっているということを理解していただくのが一番です。
今日は、これからの安心の暮らしに「断熱」が重要だとお客様に気付いていただく、二つのお話をご紹介します。
①「熱モレ」と「水モレ」のお話
家の中が寒いという困り事はよく耳にしますが、この寒さの原因は、
簡単に言うと熱が家の中から、寒い外へ漏れ出しているためですよね。
熱は温度の高い所から、低い所へ移動する性質があります。
せっかくエアコンなどで温めた部屋の空気は、窓などの開口部からどんどん外へ逃げ出しています。
例えば、天井からポタポタ落ちてくるような「水漏れ」は、目に見えるので気づいてすぐに修繕しますが、
「熱漏れ」の場合は目に見えないため、多くの熱が漏れ出していることには、なかなか気付かないのです。
この「熱漏れ」を防ぐために、開口部の修繕、つまり、内窓の取付けやペアガラスへの変更などの
性能改善リフォームをお勧めいたします。
②血圧の変動とヒートショックを防ぐ「健康動線」のお話
暖かい部屋から、寒いお風呂場などに入る時に起こる「ヒートショック」の危険性については、
お客様もなんとなく聞いたことがあるかもしれません。
ここで重要となるのが、ヒートショックが断熱と深い関係。
例えば、最もヒートショックの起こりやすい1月の夜8時ごろ入浴の時間帯、
リビングからお風呂へ移動する際の室温の変化と血圧の変化の例。
■例)リビングの室温20℃の時: 血圧125
→脱衣所に移動 室温10℃: 血圧145に上昇
→浴室に移動 室温9℃: 血圧165にさらに上昇
この血圧の上昇で、心筋梗塞や脳卒中等の循環器系の疾患が起こるのが、いわゆるヒートショックです。
しかし、この先にも危険が潜んでいます。
■入浴時の風呂温度42℃: 血圧160
→湯船に浸かって10分後:血圧103
この血圧の急激な下降により、意識を失い湯船で溺死するケースが多いと言われています。
このようなヒートショックの危険を避ける為には、できるだけ室内の温度変化が少なくなる様にすることが重要です。
入浴時だけでなく、冬の起床時のトイレや洗面への安全な生活動線を「健康動線」と呼んでいます。
お客様にはぜひこの健康動線を確保する、断熱リフォームをお奨めします。